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トヨタが挑むエネマネ新規事業、現場発「工場空調のスマホ管理」という最適解
製造業におけるカーボンニュートラルへの対応やエネルギーコストの高騰が深刻化する中、大規模工場の省エネ化は喫緊の課題となっています。特に、工場内で大きな電力を消費する空調設備の最適化は、現場の快適性とエネルギー削減という相反する目的を両立させる必要があり、多くの企業が頭を悩ませています。 こうした課題に対し、自社の製造現場で培ったノウハウを武器に、革新的な工場空調アプリを開発したのがトヨタ自動車株式会社です。本記事では、同社が新規事業として展開するソリューションの全貌や、自社工場での導入成果、そして今後の展望について、元々はモノづくり技術本部で自社工場内の空調改善に取り組み、現在はその知見を活かして本新規事業を牽引されているトヨタ自動車株式会社の加藤氏に伺いました。 巨大企業トヨタにおける、スモールチームでの挑戦 トヨタ自動車という数万人規模の従業員を抱える巨大企業でありながら、この工場空調アプリは社内のアイデア公募から生まれた新規事業です。現在、事業開発部の数名の少数精鋭チームで、スタートアップのような機動力を持って機敏に推進しています。私自

安田 和貴/Yasuda Kazuki
4 日前読了時間: 7分


【VCAT.AI】生成AIをマーケティングの「インフラ」へ。グローバル企業のクリエイティブに革命を起こす韓国発スタートアップ
近年、生成AI技術は目覚ましい発展を遂げており、ビジネスシーンでも導入が進んでいます。しかし、多くの企業では「試しに使ってみた」という段階に留まっており、実際の業務フローに組み込んで確かな投資対効果(ROI)を生み出すまでには至っていないのが現状です。こうした課題に対する明確な解決策として注目を集めているのが、マーケティングコンテンツ生成に特化したAIソリューションを提供する韓国発のスタートアップ「VCAT.AI」です。同社は、グローバル企業が抱えるクリエイティブ制作の属人化や品質のばらつきを解消し、業務のインフラとしてAIを定着させる包括的な支援を行っています。今回は、同社の日本展開を牽引する日本担当の山下氏に、自社の強みや具体的な導入実績、そして今後の事業展開について伺いました。 AIを「新しいツール」からクリエイティブ制作における「インフラ」へ 私たちVCAT.AIは、画像や動画といったマーケティングコンテンツの制作と、そのためのツール提供に特化した企業です。現在、世の中ではAIを使って可愛い画像を作ったり、文章を作成したりといった用途が広

安田 和貴/Yasuda Kazuki
7月13日読了時間: 6分


キノコの菌糸体で世界の素材産業を革新する。シンガポール国立大学発のバイオテックスタートアップ「MYCL」の挑戦
MYCLの素材で作られたシューズ アパレル産業や製造業界において、環境負荷の低いサステナブルな素材への転換が世界的な急務となっています。特にレザー市場においては、生合成レザー(バイオベース素材)の巨大なビジネスチャンスが存在しています。しかし、既存の代替品の多くは未だにポリウレタン(PU)やポリ塩化ビニル(PVC)といったプラスチックベースの素材に依存しているのが現状です。こうした社会的な課題に対する根本的な解決策として注目を集めているのが、インドネシアとシンガポールを拠点とするバイオテック企業「MYCL(Mycotech Lab)」です。同社は、これまで未利用だった農業廃棄物とキノコの菌糸体(マイセリアム)、さらには藻類を活用し、環境に優しく高性能な次世代素材を開発しています。本稿では、建築分野のバックグラウンドを持ちながら「キノコが世界を救う」という信念のもとで革新的な素材開発を牽引する、MYCLの共同創業者Ronaldiaz Hartantyo氏に、同社の技術的優位性や具体的な導入事例、そして今後の壮大な事業展開について伺いました。...

安田 和貴/Yasuda Kazuki
7月8日読了時間: 6分


睡眠課題からスポーツ、医療まで。シンガポール国立大学発・レアアース技術で血流を改善する「M.I. Cloud Tech」
現代のビジネスパーソンにとって、質の高い睡眠は日々のパフォーマンスや健康に直結する極めて重要な要素です。世界では8人に1人がいびきに悩まされており、これを放置すれば睡眠時無呼吸症候群といった重篤な疾患に繋がるリスクを孕んでいます。しかし、現在市場に流通している対策製品の多くは、鼻や口に装着するマウスピースなどの侵襲的なものであり、その不快感から実に70%のユーザーが1ヶ月以内に使用を止めてしまうという大きな課題がありました。 この課題に対し、独自のレアアース(希土類)技術を用いた非侵襲デバイスによって根本的な解決策を提示しているのが、シンガポール国立大学(NUS)発のスタートアップ「M.I. Cloud Tech」です。同社のコアとなる革新的な技術は、南洋理工大学(NTU)や日立製作所などで15年以上の研究実績を持つ生物物理学の博士号取得者、リチャード・チュア博士によって発見されました。今回は、チュア博士と共に同社をスピンオフさせ、現在は共同創業者としてグローバル展開を牽引するザド・カーン氏に、自社の画期的な事業内容や今後の展望について伺いました

安田 和貴/Yasuda Kazuki
6月15日読了時間: 7分


BMWが明かす「次世代AIとロボティクス」の全貌――ヒューマノイドが車を造る「iFACTORY」の衝撃(Hannover Messe2026報告)
自動車産業において「自動化」は決して新しいテーマではない。しかし、AIとロボティクスが融合した「Physical AI(物理的AI)」の登場により、製造現場は今、過去に類を見ないパラダイムシフトを迎えようとしている。BMW Groupで生産ネットワーク、ロジスティクス、サプライチェーンマネジメントを統括するシニア・バイス・プレジデント、ミヒャエル・ニコライデス(Dr. Michael Nikolaides)氏は、同社の次世代生産戦略「iFACTORY」の全貌を明らかにした。本稿では、BMWが直面した「データ整備」という泥臭い壁から、NVIDIAとの仮想空間連携、そして米国や欧州の工場で実際に稼働し、すでに3万台の「BMW X3」を製造したヒューマノイドロボットの実態まで、BMWの最先端の取り組みを余すところなく詳細に解説する。 Hannover Messe2026 セッション: Next Level AI and Robotics in Production (製造現場における次世代のAIとロボティクス) 登壇者: ・Dr. Michael Ni

小宮 昌人 / Komiya Masahito
5月1日読了時間: 10分


物理的AIの到来:「すべての産業企業はロボティクス企業になる」――シェフラーが描く人型ロボットエコシステムと製造業の未来(Hannover Messe2026報告)
「物理的AI(Physical AI)の時代が到来した。すべての産業企業はロボティクス企業になるだろう」――NvidiaのCEOであるジェンスン・フアン氏が語ったこの言葉は、製造業の未来を端的に表している。 自動車および産業機械の世界的サプライヤーであるシェフラー・テクノロジーズ(Schaeffler Technologies)は、この言葉に全面的に同意し、自社がロボティクス企業としての性質を強めていく未来を確信している。同社の人型ロボティクス部門プレジデントであるDave Ker氏は、AI技術の劇的な進化と、世界的な高齢化に伴う深刻な労働力不足という「テクノロジーと人口動態の双方向からの圧力」が、物理的AIの導入を後押ししていると指摘する。 本稿は2026年4月にドイツ・ハノーファーで開催された世界最大の製造業に関する展示会Hannover Messe2026の下記セッションの内容を紹介する。シェフラーがいかにして人型ロボット(ヒューマノイド)を中心とする物理的AIのエコシステムを構築し、未来の製造現場を再定義しようとしているのか、その「4つの

小宮 昌人 / Komiya Masahito
5月1日読了時間: 10分
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