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エコシステム


危機を好機に変える「メイド・イン・ジャーマニー」の逆襲──ディープテックと既存産業の融合が導く次世代エコシステム(Hannover Messe2026報告)
はじめに:悲観論の裏に潜む「起業の波」 現在、ドイツ経済は4年連続で不況の波に晒されており、産業界には「もはや競争力を失ったのではないか」という悲観的な空気が漂っている。日常的なビジネスの会話においても、国外への移転や撤退が話題に上るほどだ。 しかし、歴史を振り返れば、ドイツにおける深刻な危機の時代は、常に新たなイノベーションと起業の時代でもあった。例えば、1848年のドイツ革命の前夜に設立され、現在では約800億ユーロの売上を誇る多国籍企業へと成長したジーメンス(Siemens)や、第二次世界大戦後の1945年の廃墟の中から立ち上がり、今日では200億ユーロ規模となった企業群がその筆頭である。また、現在のエネルギー危機と類似する1972年のオイルショックの最中には、現在時価総額2000億ユーロ規模を誇るソフトウェアの巨星・SAPが誕生している。さらに記憶に新しい2008年の金融危機(リーマンショック)の際には、旅行プラットフォームのGet your Guideが産声を上げた。一方で、現在の中堅・老舗企業は「ミドル・テック・ギャップ(Middle
Komiya Masahito
4月30日読了時間: 9分


東南アジアVC・CVCが語るエコシステムの今と日本への期待——テックウィンター環境の次なる成長領域とは(SusHi Tech TOKYO 2025報告)
世界的にスタートアップへの投資額が減少傾向にある「テックウィンター」が叫ばれる中、急成長を続ける東南アジア市場では、この状況を「次なる飛躍への準備期間」と捉える前向きな動きが加速している。人口約8億人を擁し、世界で最も急速に成長する東南アジアにおいて、現地のベンチャーキャピタル(VC)やコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)は、次世代のイノベーションの種をどこに見出し、どのような協業モデルを描いているのか。本稿は2025年5月に日本で開催されたアジア最大のスタートアップ・イノベーションに関するカンファレンスのSusHi Tech TOKYO 2025の下記セッションの内容を紹介する。東南アジア各国(ベトナム、シンガポール、インドネシア、マレーシア)を代表する投資家らの視点から、エコシステムの最新動向、巨大な実証フィールドを活用したオープンイノベーションの実態、そして高い技術力と長期的な視野を持つ「日本企業への並々ならぬ期待」について詳細に紐解いていく。 SusHi Tech TOKYO 2025 セッション名:東南アジア5カ国の有力VC・CV
Komiya Masahito
2025年5月15日読了時間: 9分


日本のスタートアップ・エコシステムが迎える転換点:次なる10年への課題とグローバル展開への道筋(SusHi Tech TOKYO 2025報告)
日本のスタートアップ・エコシステムは、過去十数年の間に未曽有の成長を遂げ、今まさに大きな転換点を迎えている。初期の黎明期を脱し、莫大な資本が流入する一方で、「小規模な上場」にとどまる企業の多さや、グローバル市場での競争力不足といった構造的な課題も浮き彫りになってきた。本稿は2025年5月に日本で開催されたアジア最大のスタートアップ・イノベーションに関するカンファレンスのSusHi Tech TOKYO 2025の下記セッションの内容を紹介する。現在の日本におけるスタートアップ市場の特異性や強みを紐解きながら、次なる10年に向けた最優先課題と、真のグローバル企業を創出するための道筋について詳細に解説する。 SusHi Tech TOKYO 2025 セッション名:日本のスタートアップ・エコシステムを再考する~次の10年に向けた優先課題とは 内容に関するインフォグラフィック 急成長を遂げる日本のスタートアップ市場:その特異な立ち位置と強み 100億ドル規模へ拡大した投資額と世界一オープンな資金調達環境 日本のスタートアップ・エコシステムは、2008年
Komiya Masahito
2025年5月15日読了時間: 8分
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