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大企業とスタートアップの連携は本当に事業を伸ばすのか(IVS2026レポート)
IVS2026下記セッションレポート 「大企業と組んだら、本当に伸びるのか~異なるアセットを持つ各社が語る失敗の真実と伸びる連携の条件」 IVS2026 大企業と組んだら、本当に伸びるのか~異なるアセットを持つ各社が語る失敗の真実と伸びる連携条件 大企業とスタートアップの連携、いわゆるオープンイノベーションは、近年あらゆる業界で積極的に推進されている。スタートアップ側には、大企業と組むことで自社の事業が飛躍的に伸びるのではないかという大きな期待がある。しかし、実際に提携を果たしたとして、それが必ずしも事業の成長に直結するとは限らない。大企業が提供できるアセットの実態や、過去に起きた連携の失敗事例、そして再現性の高い成功の条件について、具体的な事例を交えながら詳細に分析する。本稿では、IVS2026で語られた、情報通信、金融、不動産・インフラ、航空といった多様な領域のトップ企業が持つリソースと取り組みと事業共創のリアルを解説する。 各社が有する強力なアセットとオープンイノベーション戦略 情報通信分野を牽引するKDDIは、一般消費者から法人まで極めて

安田 和貴/Yasuda Kazuki
7月7日読了時間: 11分


ベンチャーデットとセカンダリー市場が切り拓くファイナンスの最適解(IVS2026レポート)
IVS2026下記セッションレポート 「スタートアップファイナンスのニュースタンダードを考える」 IVS2026 スタートアップファイナンスのニュースタンダードを考える スタートアップを取り巻く環境が大きく変化する中、資金供給のあり方や調達の手法について、市場全体で課題認識が共有されつつある。かつては起業自体のハードルが高く、資金調達手段も限定的であったが、現在では状況が大きく異なっている。本記事では、IVS2026で語られたスタートアップファイナンスの構造的課題と今後の最適解に関して開設する。 シード・アーリー期の資金潤沢化とレイターステージの構造的課題 現代では様々なベンチャーキャピタルが立ち上がり、学生や研究者含めて企業を支援する環境は大きく前進しつつある。特に起業初期であるシードやアーリーステージに対する資金供給は潤沢になってきた。しかしながら、一定の成長を遂げた後の後半戦、すなわちIPOの手前やグロースステージに差し掛かった段階での資金供給のあり方は、以前から大きな進歩が見られないという課題が指摘されている。米国と比較するとその構造的な

安田 和貴/Yasuda Kazuki
7月7日読了時間: 8分


日本発バイオテックのグローバル戦略と創薬エコシステムの現在地
IVS2026下記セッションレポート 「世界で勝てる日本技術発のバイオテックー日本の成長戦略」 IVS2026 世界で勝てる日本技術発のバイオテックー日本の成長戦略 日本のサイエンスは世界的に見ても極めて強力であり、優秀な研究機関や国際競争力のある製薬企業が多数存在している。しかしその一方で、バイオテック産業という枠組みで見ると、世界的に通用する巨大なスタートアップや革新的な製品が日本発で生まれにくいという大きな課題を抱えている。本記事では、IVS2026にて語られた、バイオテック領域の最前線で起きている政府や民間を巻き込んだパラダイムシフトと、世界市場における日本の成長戦略について解説する。 製薬市場の特殊性と米国市場の重要性 製薬・バイオテック業界は、1つの新薬を開発するのに約10年から15年の歳月と、数百億円から多ければ数千億円という莫大なコストがかかる極めてハイリスクな業界である。臨床試験を開始してから最終的に承認を得られる確率は約1割程度にとどまる。しかし、一度成功すれば数千億円から数兆円規模の売上を記録する製品も多く、利益率も極めて高

安田 和貴/Yasuda Kazuki
7月7日読了時間: 8分


巨大市場の爆発的成長〜インドとアフリカの最新テック・スタートアップ動向〜(IVS2026レポート)
IVS2026下記セッションレポート 「BIG Eploding Giants! India & Africa's 3 Billion People Market Frontline」 IVS2026 BIG Eploding Giants! India & Africa's 3 Billion People Market Frontline 本記事では、IVS2026で語られた、世界で最も注目を集める2つの巨大市場、インドとアフリカの最新動向について解説する。両市場は、圧倒的な若年人口とデジタルインフラの急速な普及を背景に、既存の課題をテクノロジーで一足飛びに解決するリープフロッグ現象を起こし、劇的な経済成長を遂げている。各市場の経済概況から、消費トレンドの変遷、AIおよびフィンテック領域の進化、そして注目のスタートアップ企業に至るまで、その全貌をレポートする。 インド市場の現在地~世界最大の人口規模と消費の爆発 現在、インドは14億6,000万人という世界第1位の人口を抱え、世界第4位の経済大国として躍進を続けている。インターネットユーザー数

安田 和貴/Yasuda Kazuki
7月7日読了時間: 10分


米国エコシステム vs 中国AIの最前線
IVS2026下記セッションレポート 「Global AI Playbooks: US Ecosystems vs. China's AI Frontiers」 IVS2026 Global AI Playbooks: US Ecosystems vs. China's AI Frontiers 本記事では、IVS2026にて米国・中国で活躍するキャピタリストによって語られた、世界的なAIエコシステムの最前線において、米国と中国の市場動向を比較しながら、最新のトレンドや投資環境、スタートアップの成長戦略について解説する。 消費者向けAIの現状とアプリ離れのトレンド 米国のAI市場において、現在最も注目を集めているトレンドの一つが消費者向けAIの領域である。AI業界では、今後3年間がこの領域で新たなサービスやキラーユースケースを構築するための非常に重要な期間になると予測されている。特に興味深いのは、多くのスタートアップが従来のアプリという形態にとらわれないサービス開発を進めている点である。ユーザーがわざわざアプリをダウンロードしてAIと対話するとい

安田 和貴/Yasuda Kazuki
7月6日読了時間: 8分


顕在化するデジタルの地政学リスク。海外依存から脱却する「ソブリン・デジタル基盤」
IVS2026下記セッションレポート 「国産クラウド・国産AIを国家インフラへーーソブリン・デジタル基盤とスタートアップ」 IVS2026 国産クラウド・国産AIを国家インフラへーーソブリン・デジタル基盤とスタートアップ デジタル技術の急速な発展と地政学的な状況の変化に伴い、国家インフラとしての「ソブリン・デジタル基盤」の重要性がかつてないほど高まっている。クラウドやAIといった最先端テクノロジーが社会のあらゆる領域に浸透する中、特定の海外プラットフォームや基盤モデルに対する過度な依存は、国家の安全保障や経済の自律性において重大なリスクを孕んでいる。このような背景から、日本国内において国産クラウド環境を整備し、国産AIの技術力を育成することで、データの主権とAIの主権を確立しようとする動きが加速している。本記事では、IVS2026で語られた、ソブリンAIを取り巻く現状、日本が持つ技術的優位性、プライバシーテックの進化、そして政府による大規模なデジタル投資とスタートアップ支援の最新動向について解説する。 顕在化するデジタルインフラの地政学リスクとソ

安田 和貴/Yasuda Kazuki
7月3日読了時間: 7分


官需が生み出す次世代産業のエコシステム:フィジカルAIと国家戦略が切り拓く新たなイノベーションの形(IVS2026 レポート)
IVS2026下記セッションレポート 「Government as a Catalyst:官需が生み出す次世代産業のエコシステム」 IVS 2026 Government as a Catalyst:官需が生み出す次世代産業のエコシステム 次世代産業創出の喫緊の課題と背景 現在、次世代産業の創出に向けた機運がかつてないほど高まっている。その背景には、大きく二つの不可逆的な変化が存在する。一つ目は、グローバリゼーションからブロック経済への移行という地政学的な変化である。国際情勢の不安定化などを契機として、国家の経済安全保障という観点から、国内あるいは同盟国を中心としたサプライチェーンの再定義が急務となっている。 二つ目は、AIの進化と社会実装の波である。これまでのインターネット時代のイノベーションは、Google社やMeta社、Amazon社などに代表されるように、検索エンジンやSNS、電子商取引といった主にデジタル空間の中で完結するものであった。しかし現在のAI、特にフィジカルAIと呼ばれる領域は、製造業や素材産業、さらには農業などの一次産業や三

安田 和貴/Yasuda Kazuki
7月3日読了時間: 6分


危機を好機に変える「メイド・イン・ジャーマニー」の逆襲──ディープテックと既存産業の融合が導く次世代エコシステム(Hannover Messe2026報告)
はじめに:悲観論の裏に潜む「起業の波」 現在、ドイツ経済は4年連続で不況の波に晒されており、産業界には「もはや競争力を失ったのではないか」という悲観的な空気が漂っている。日常的なビジネスの会話においても、国外への移転や撤退が話題に上るほどだ。 しかし、歴史を振り返れば、ドイツにおける深刻な危機の時代は、常に新たなイノベーションと起業の時代でもあった。例えば、1848年のドイツ革命の前夜に設立され、現在では約800億ユーロの売上を誇る多国籍企業へと成長したジーメンス(Siemens)や、第二次世界大戦後の1945年の廃墟の中から立ち上がり、今日では200億ユーロ規模となった企業群がその筆頭である。また、現在のエネルギー危機と類似する1972年のオイルショックの最中には、現在時価総額2000億ユーロ規模を誇るソフトウェアの巨星・SAPが誕生している。さらに記憶に新しい2008年の金融危機(リーマンショック)の際には、旅行プラットフォームのGet your Guideが産声を上げた。一方で、現在の中堅・老舗企業は「ミドル・テック・ギャップ(Middle

小宮 昌人 / Komiya Masahito
4月30日読了時間: 9分


東南アジアVC・CVCが語るエコシステムの今と日本への期待——テックウィンター環境の次なる成長領域とは(SusHi Tech TOKYO 2025報告)
世界的にスタートアップへの投資額が減少傾向にある「テックウィンター」が叫ばれる中、急成長を続ける東南アジア市場では、この状況を「次なる飛躍への準備期間」と捉える前向きな動きが加速している。人口約8億人を擁し、世界で最も急速に成長する東南アジアにおいて、現地のベンチャーキャピタル(VC)やコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)は、次世代のイノベーションの種をどこに見出し、どのような協業モデルを描いているのか。本稿は2025年5月に日本で開催されたアジア最大のスタートアップ・イノベーションに関するカンファレンスのSusHi Tech TOKYO 2025の下記セッションの内容を紹介する。東南アジア各国(ベトナム、シンガポール、インドネシア、マレーシア)を代表する投資家らの視点から、エコシステムの最新動向、巨大な実証フィールドを活用したオープンイノベーションの実態、そして高い技術力と長期的な視野を持つ「日本企業への並々ならぬ期待」について詳細に紐解いていく。 SusHi Tech TOKYO 2025 セッション名:東南アジア5カ国の有力VC・CV

小宮 昌人 / Komiya Masahito
2025年5月15日読了時間: 9分


日本のスタートアップ・エコシステムが迎える転換点:次なる10年への課題とグローバル展開への道筋(SusHi Tech TOKYO 2025報告)
日本のスタートアップ・エコシステムは、過去十数年の間に未曽有の成長を遂げ、今まさに大きな転換点を迎えている。初期の黎明期を脱し、莫大な資本が流入する一方で、「小規模な上場」にとどまる企業の多さや、グローバル市場での競争力不足といった構造的な課題も浮き彫りになってきた。本稿は2025年5月に日本で開催されたアジア最大のスタートアップ・イノベーションに関するカンファレンスのSusHi Tech TOKYO 2025の下記セッションの内容を紹介する。現在の日本におけるスタートアップ市場の特異性や強みを紐解きながら、次なる10年に向けた最優先課題と、真のグローバル企業を創出するための道筋について詳細に解説する。 SusHi Tech TOKYO 2025 セッション名:日本のスタートアップ・エコシステムを再考する~次の10年に向けた優先課題とは 内容に関するインフォグラフィック 急成長を遂げる日本のスタートアップ市場:その特異な立ち位置と強み 100億ドル規模へ拡大した投資額と世界一オープンな資金調達環境 日本のスタートアップ・エコシステムは、2008年

小宮 昌人 / Komiya Masahito
2025年5月15日読了時間: 8分
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