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トヨタが挑むエネマネ新規事業、現場発「工場空調のスマホ管理」という最適解
製造業におけるカーボンニュートラルへの対応やエネルギーコストの高騰が深刻化する中、大規模工場の省エネ化は喫緊の課題となっています。特に、工場内で大きな電力を消費する空調設備の最適化は、現場の快適性とエネルギー削減という相反する目的を両立させる必要があり、多くの企業が頭を悩ませています。 こうした課題に対し、自社の製造現場で培ったノウハウを武器に、革新的な工場空調アプリを開発したのがトヨタ自動車株式会社です。本記事では、同社が新規事業として展開するソリューションの全貌や、自社工場での導入成果、そして今後の展望について、元々はモノづくり技術本部で自社工場内の空調改善に取り組み、現在はその知見を活かして本新規事業を牽引されているトヨタ自動車株式会社の加藤氏に伺いました。 巨大企業トヨタにおける、スモールチームでの挑戦 トヨタ自動車という数万人規模の従業員を抱える巨大企業でありながら、この工場空調アプリは社内のアイデア公募から生まれた新規事業です。現在、事業開発部の数名の少数精鋭チームで、スタートアップのような機動力を持って機敏に推進しています。私自

安田 和貴/Yasuda Kazuki
3 日前読了時間: 7分


大企業とスタートアップの連携は本当に事業を伸ばすのか(IVS2026レポート)
IVS2026下記セッションレポート 「大企業と組んだら、本当に伸びるのか~異なるアセットを持つ各社が語る失敗の真実と伸びる連携の条件」 IVS2026 大企業と組んだら、本当に伸びるのか~異なるアセットを持つ各社が語る失敗の真実と伸びる連携条件 大企業とスタートアップの連携、いわゆるオープンイノベーションは、近年あらゆる業界で積極的に推進されている。スタートアップ側には、大企業と組むことで自社の事業が飛躍的に伸びるのではないかという大きな期待がある。しかし、実際に提携を果たしたとして、それが必ずしも事業の成長に直結するとは限らない。大企業が提供できるアセットの実態や、過去に起きた連携の失敗事例、そして再現性の高い成功の条件について、具体的な事例を交えながら詳細に分析する。本稿では、IVS2026で語られた、情報通信、金融、不動産・インフラ、航空といった多様な領域のトップ企業が持つリソースと取り組みと事業共創のリアルを解説する。 各社が有する強力なアセットとオープンイノベーション戦略 情報通信分野を牽引するKDDIは、一般消費者から法人まで極めて

安田 和貴/Yasuda Kazuki
7月7日読了時間: 11分


防衛イノベーションの最前線:防衛省とスタートアップの連携と今後の展望(IVS2026レポート)
IVS2026下記セッションレポート 「防衛スタートアップ最前線:実際に防衛省とスタートアップは今どう連携しており、これからどう連携していけばよいのか?」 近年、防衛省とスタートアップの関係性が急速に強まっている。安全保障環境の激変と技術革新のスピードに対応するため、最先端の技術を迅速に取り入れる必要性が高まっていることがその背景にある。本記事では、IVS2026にて語られた、防衛省とスタートアップが現在どのように連携し、今後どのような課題を乗り越えてエコシステムを構築していくべきかについて、詳細な議論の内容をお届けする。 防衛分野における3つの潮流とスタートアップへの期待 現在、防衛とディープテック領域がかつてないほど注目を集めており、その背景には大きく分けて3つの潮流が存在している。 1つ目は、世界的な軍事分野における戦い方の根本的な変化である。ウクライナや中東の情勢に見られるように、無人機などを多用し、従来型のミサイルと組み合わせて運用するといった新たな戦術が現実に起きている。日本もこの変化に迅速に追随し、最新の戦い方を導入していく危機感が

安田 和貴/Yasuda Kazuki
7月7日読了時間: 9分


巨大市場の爆発的成長〜インドとアフリカの最新テック・スタートアップ動向〜(IVS2026レポート)
IVS2026下記セッションレポート 「BIG Eploding Giants! India & Africa's 3 Billion People Market Frontline」 IVS2026 BIG Eploding Giants! India & Africa's 3 Billion People Market Frontline 本記事では、IVS2026で語られた、世界で最も注目を集める2つの巨大市場、インドとアフリカの最新動向について解説する。両市場は、圧倒的な若年人口とデジタルインフラの急速な普及を背景に、既存の課題をテクノロジーで一足飛びに解決するリープフロッグ現象を起こし、劇的な経済成長を遂げている。各市場の経済概況から、消費トレンドの変遷、AIおよびフィンテック領域の進化、そして注目のスタートアップ企業に至るまで、その全貌をレポートする。 インド市場の現在地~世界最大の人口規模と消費の爆発 現在、インドは14億6,000万人という世界第1位の人口を抱え、世界第4位の経済大国として躍進を続けている。インターネットユーザー数

安田 和貴/Yasuda Kazuki
7月7日読了時間: 10分


100年企業Festoが明かす「真のイノベーション」の条件と、エコシステム構築の実践知(Hannover Messe2026報告)
近年、製造業や産業用オートメーション分野において「イノベーション」という言葉が頻繁に語られている。しかし、最新のテクノロジーを導入するだけで、本当に顧客に価値を提供できているのだろうか。創業100年を超えるオートメーション分野のグローバル企業であるFesto(フエスト)の取り組みからは、技術志向に偏りがちな製造業が陥りやすい罠と、それを乗り越えるための具体的なアプローチが見えてくる。本稿は2026年4月にドイツ・ハノーファーで開催された世界最大の製造業に関する展示会Hannover Messe2026の下記セッションの内容を紹介する。同社のイノベーションに対する哲学や、エコシステム構築の成功要因、具体的な事例や失敗から得た教訓、さらには将来に向けたメガトレンドへの投資について詳細に解説する。 Hannover Messe2026 セッション: Success Factors of Innovation Ecosystems - Best Practices from Festo (イノベーションエコシステムの成功要因 - Festoのベストプラク

小宮 昌人 / Komiya Masahito
5月1日読了時間: 9分


サムスンが描く「AIコンパニオン」の未来像:CES 2026/First Lookで発表された全貌と破壊的イノベーション(CES2026報告)
第1章:AI戦略の全体像と「One Samsung」がもたらすパラダイムシフト AIによる「真のコンパニオン」の実現へ CES2026においてサムスンが開催したプレゼンテーション「First Look 2026」は、同社の今後のビジネスの方向性を決定づける極めて重要なマイルストーンとなった。本イベントにおいてサムスンが掲げた新たな使命は、AIを活用してユーザーの「真のコンパニオン(伴侶)」になることである。この目標を達成するための戦略は明確であり、サムスンが持つ圧倒的な事業規模をフルに活用し、人々の生活にとって真に価値のある技術と体験を創造することに尽きる。具体的には、すべての製品カテゴリー、製品、サービスにAIを組み込み、シンプルかつ統合された単一のAI体験を提供していくという。 内容に関するインフォグラフィック 年間5億台のデバイス出荷規模が支える圧倒的なデータ基盤 この壮大なビジョンを支えるのが、サムスンの圧倒的なハードウェア・エコシステムである。同社はスマートフォン、テレビ、家電、ウェアラブル端末、ディスプレイなど、多岐にわたるカテゴ

小宮 昌人 / Komiya Masahito
1月15日読了時間: 11分


Mobileyeが描く「物理AI」の未来:自動運転のスケール戦略からヒューマノイドロボットまで(CES2026報告)
はじめに:Mobileye 3.0の幕開けと「物理AI」への飛躍 自動運転技術のリーディングカンパニーであるMobileyeは、CES 2026における基調講演にて、中核である自動車向け事業の圧倒的な進捗とともに、ヒューマノイドロボティクス企業「Mentee Robotics」の買収という業界を揺るがす重大発表を行った。この買収は、同社が自動車という枠を超え、デジタル世界で完結するAIとは異なる、現実世界で物理的な意思決定を下す「物理AI(Physical AI)」の全領域へと本格参入することを意味している。 Intelによる買収後の成長期を「Mobileye 2.0」とするならば、コンシューマー向けADAS(先進運転支援システム)の巨大なスケール、ロボタクシーの事業化、そしてロボティクスという新たな成長エンジンを統合した現在の姿は、まさに「Mobileye 3.0」と呼ぶべき新たなフェーズへの移行を示している。本稿では、自動運転プラットフォームの最新動向から、次世代AIアーキテクチャの深層、そしてヒューマノイドロボットとの技術的シナジーまで、C

小宮 昌人 / Komiya Masahito
1月15日読了時間: 12分


LGが切り拓く「AIの実世界実装」:画面を飛び出し空間をオーケストレーションする「Affectionate Intelligence」とヒューマノイドロボットCLOiDの全貌(CES2026報告)
1. 画面の中のAIから「実世界のAI」へ:LGが提唱する新たなパラダイム AI技術が爆発的な進化を遂げ、世界中がその潜在能力に熱狂している。しかし、真のイノベーションとは「人々の生活を実際にどう豊かにするか」という問いに答えるものでなければならない。テクノロジーが進化を急ぐあまり、ユーザーを急かし、アップデートを強要するような状況は本末転倒である。 この課題に対し、LGは独自のビジョンである「Affectionate Intelligence(愛情深い知能)」を掲げ、AIの役割を再定義している。このビジョンの核心は、AIが画面やデバイスの枠を飛び出し、現実世界の人々のために機能し始めるというパラダイムシフトにある。 AIにとって、最も理解が困難な空間は「家庭」である。なぜなら、家は住む人の習慣、文化、複雑な感情が反映された、世界で最もプライベートで多様な環境だからだ。世間ではAIによる自動化が叫ばれているものの、現実の家庭では依然として掃除や家族のケアといった家事の多くが人間の手によって行われている。しかし、家電およびコンシューマーエレクトロニ

小宮 昌人 / Komiya Masahito
1月15日読了時間: 9分


ハイセンスが明かす“色彩の革命”とスマートホームの未来――「RGB Mini LED Evo」とAI搭載OSが描く次世代の生活(CES2026報告)
世界最大級のテクノロジー見本市「CES 2026」において、ハイセンス(Hisense)は「Innovating a brighter life(より明るい生活の革新)」をテーマにプレスカンファレンスを開催した。わずか10年前は「サウスホールの奥まった小さなブース」に位置する、業界の挑戦者に過ぎなかった同社は、現在、100インチ以上の大画面テレビおよびレーザーTV市場において世界第1位のシェアを誇る、業界のトップランナーへと変貌を遂げた。 本カンファレンスでは、業界の常識を覆す次世代ディスプレイ技術「RGB Mini LED Evo」や、テレビをスマートホームの中核へと進化させるAI搭載OS「VIDAA」の最新構想が発表された。同社がいかにして市場のゲームチェンジャーとなり得たのか、最新技術の詳細とビジネス戦略を紐解く。 内容に関するインフォグラフィックス 10年で「追う側」から「業界の牽引者」へ――躍進を支える3つの戦略 ハイセンスが現在の地位を確立するに至った背景には、同社が掲げる3つの明確な戦略的焦点が存在する。 1. 急速かつ戦略的なグロ

小宮 昌人 / Komiya Masahito
1月14日読了時間: 8分
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